10年

February 4, 2012

年が明けてから初めてこのサイトを更新するが既に1月は終わってしまったので今更感は否めないが年初の更新というのは一般的に新年の抱負などを書くものだ。これまでこのサイトで何度か書いたこともある。しかし最近は年末年始を問わず1年の抱負などというものは改まって考えない様にしている。そういうものは考えたくなくても考えてしまうものなのだ。不言実行が信条の自分は他言することもあまりない。しかしここはひとつ小さな目標を、本当に些細な目標を宣言してみたいと思う。

今月私はネットショップ検定というものを受ける予定だ。何故そんなことをするかと聞かれると答えに困るが正直に言うと「試験が簡単そうだ」というのが一番の理由だ。問題例をやってみたら割とできたのだ。テストを渡されて「わかる!これならわかる!オレにもできる!」と云う感覚は非常に嬉しいものだ。その段階で先ず興味が湧いたというのが正直なところだ。

そんなフシダラなきっかけはいいとして。私がこの業界に入ってもうすぐ丸10年になる。しかし未だにこの仕事に飽きることはないし楽しい毎日を過ごさせていただいている。ただなんとなく、新しい経験をしてみたい感もある。バイトをしようと真剣に考えることもある。たぶんそのうち何かやるだろう。しかしそれとは別に、インターネットの仕事をしてきて、ある程度のことは経験してきたけれども、ネットショップの運営だけはやったことがない。何故かと聞かれると「機会がなかった」としか言いようがないしそれをやるつもりもなかった。試しに「それを知らずしてネットの仕事をやっていて良いのか?」と自分に問いかけてみた。「別にいいんじゃね?」と心の声は答えた。

「じゃあ、この際、どうでもいいことをやってみよう!」何故かそれが結論となった。

自分がどうでもいいと思ったことにチャレンジしてみるというのが今年の目標です。もう少し正確に言うと「どうでもいい」とただ何となくやり過ごしてきたことを見逃さないようにすることが今年の目標です。もちろん今の仕事に役立たないかもしれないことでも。いや、役に立ちそうにないことの方が見逃していることが多い気がするのです。

スティーブ・ジョブズは「点と点を繋げて見ることはできない」と言いました。ならば、いま自分が居る位置から一番遠い位置に点を置いてみるのはどうでしょう?

そう考えるとネットショップ検定はいま自分が居る位置からとても近い気がしてきました。自分に関係のないと思っていたことがとても関係あることのように思えてきたのです。

人の気持ちなどと云うものは相対的なものでいま近いと思っていたことが遠くなったり遠いと思っていたことが近くなったり、日によっても違います。ただ何となくそんな日々を過ごしている中で、見逃していることの方がこれからの自分にとって必要なことなのではないでしょうか。何故なら見えていることには対応できるけれども見えていないことには対応ができないから。アレ?っと思ったら立ち止まって良く考えることも大切です。

“違和感を感じたら放置しないこと” これは今までディレクションをしてきて学んだ一番大切なことかもしれません。今年はそれを実生活の中に反映していきたいと思います。そんな感じでご挨拶が遅くなりましたが本年も何卒宜しくお願いいたします。

Author: Shin Takeda
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